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北陸新築リフォーム補助金サポートナビ運営局です。
2025年の新しい補助金『住宅省エネ2025キャンペーン』。最新情報をお届けするコラムをシリーズでお届けしています。
第3弾となる今回は、「GX志向型住宅」の必須要件となった『高度エネルギーマネジメントシステムの導入』つまりHEMS(ヘムス)についての解説です。
なお、当サイトは福井県、石川県、富山県を対象としており、今回のGX補助金では「多雪地域」に該当するとして太陽光の設置の無い住宅で補助金申請する場合を想定して解説しておりますのでご注意ください。
はじめに、HEMSとは何か。聞いたことがある方や聞いたことがない方、聞いたことはあるけどよく知らないという方向けに簡単に説明いたします。
HEMSとは Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略です。
家庭内の家電製品や電気設備などの電力使用量や稼働状況をHEMSと接続することで「見える化」し、管理するシステムです。
下記イメージ参照。
出典元:パナソニック株式会社「スマートHEMS(ヘムス)とは?」HPより抜粋
たとえば、エコキュートが毎日どれくらい電力をつかっているのかや、寝室のエアコンやリビングの照明では現在何ワット消費しているのかを数値で細かく把握できます。さらに各部屋の照明、冷蔵庫やテレビなど、HEMSとのデータ連携※が可能な電化製品を持っていれば、HEMSと繋ぐ設定をひとつひとつ行うことで、それぞれの家電の電力消費を常時計測し、見える化することができます。
住宅のエネルギーをマネジメントするためにはまず「見える化」が必要なのです。
それがHEMSです。
北陸地域など多雪地域においては、補助金の要件として太陽光は必須となりませんでしたが、
北陸電力等から買った電気を家庭内で賢く使うことは求めており、使用電力の計測+見える化+自動制御できる仕組み=高度エネルギーマネジメントの導入=HEMS(ヘムス)が必要となったのです。
では、住宅事業者としてどのような製品や電気工事が必要になるのでしょうか?
また、住まい手にとって、HEMSモニターでどのようなものが見れるのでしょうか?
次項で解説します。
※連携するためは、HEMSおよび家庭内の給湯器や暖房設備、電化製品が、経済産業省の推奨する「ECHONET Lite」という規格に対応しているものでなければ使用電力を計測できず見える化できません。またGX志向型住宅の補助金は「ECHONET Lite AIF仕様に対応するコントローラ」の設置を要件化しており「一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載※されている製品を設置すること」となっています。
仮に電力の見える化ができた住宅となったとしても、上記HPに掲載されているHEMSコントローラーを採用しないとGX志向型住宅とはならず、160万補助金の支払い対象外となりますのでHEMS機器の選定には注意しましょう。
なお、本コラムではパナソニック社の「AiSEG3」(下記参照)を活用した場合のしくみをご紹介していますのであらかじめご了承ください。
※パナソニック AiSEG3イメージ紹介ホームページより。卓上タイプと壁付けタイプ
※住宅省エネ2025キャンペーン子育てグリーン住宅支援事業
GX志向型住宅の必須要件を満たすHEMSコントローラとして登録済
https://echonet.jp/introduce/mz-000376/
HEMSの導入までの流れは一般的に、下記の4段階に分かれます。
施工についての参考動画をご紹介しますので電気工事業者さまにも見てもらってください。
なおご紹介するのはパナソニックのAiSEGの一般的な施工動画です。
https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/aiseg3/set_movie/s_cosmo_a.html
電力測定ユニットに接続した電気機器を、家庭のWi-Fiなど無線ネットワークを使って繋ぎます。
下記のURLより、AiSEG3の画面操作をパソコンやスマートフォンで体験いただけます!
https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/aiseg3/demo_info/
AiSEG3は接続したエアコンや家電を自動制御したり遠隔制御ができます。
例えば、外出先で電気を消し忘れたことを思い出した場合には、スマートフォンとも連動させておけば※すぐにOFFにできます。※お客様にてご自身のスマートフォンの設定をしてください。
また、毎日のスケジュールに合わせて自動的にエアコンのON/OFFを制御予約すればストレスなく節約できます。帰宅時に家がすでに暖かい状態をつくりたいご家庭や、ペットを飼っているご家庭にも嬉しい機能です。
[パナソニック㈱ AiSEG3カタログより抜粋]
AiSEG3のモニターでは数分ごとの消費電力などをグラフで表示したり、昨年と同じ日で使用電力の比較をしたりすることができます。年間を通じた電気の使用量の平均やピークを把握し、使い過ぎやムダをなくしていきましょう。
電気のつけっぱなしを防ぐことができ、家族の節電意識が高まります。
[パナソニック㈱ AiSEG3カタログより抜粋]
もし蓄電池のある住宅にHEMSを採用した場合、蓄電池にためた電気でなるべく暮らしがまかなえるよう、家庭内での電力使用をマネジメントをしてくれます。もし停電が発生した時には、自動でエコキュートの沸き上げを停止したり、蓄電池から家庭内へ電力の供給を自動制御してくれます。非常時用に蓄電池を採用したご家庭の場合、HEMSがあれば暮らしの安心感がさらに増すでしょう。
※GX志向型住宅では蓄電池の採用は任意です。
[パナソニック㈱ AiSEG3カタログより抜粋]
GX志向型住宅は補助金申請では、必須要件の「高度エネルギーマネジメントシステム」について、登録商品かどうかや設置が完了しているかを確認するために、書類を提出する必要があります。
設置予定のHEMSが「一般社団法人エコーネットコンソーシアム」に登録されていることが確認きる「一般社団法人エコーネットコンソーシアム」ホームページのURL
例:パナソニック AiSEG3 製品品番:MKN714 の場合
URL:https://echonet.jp/introduce/gz-000982/
「一般社団法人エコーネットコンソーシアム」の該当ページ画像
※2025年4月8日時点の画像です
HEMSのコントローラーの「メーカー保証書」の写し
AiSEG3であれば製品品番:MKN714が記載されたパナソニックの「メーカー保証書」の写し
申請時の必要書類については子育てグリーン支援事業HPも参照ください。
今回はHEMSとはどんなシステムなのかご紹介しました。いかがだったでしょうか。
GX志向型住宅は、要件としてまず断熱性能等級6以上となっています。
また、一次エネルギー消費量の削減率を▲35%以上も必須要件となっている、高断熱かつ超省エネ(省電力)住宅です。
さらに「高度エネルギーマネジメントの採用」が必須になったことで、GX志向型住宅は、日常生活のエネルギーの使い方も高効率な超ハイスペック住宅といえるでしょう。
「HEMS=太陽光とセット!」というイメージがありましたが、せっかくHEMSを設置するなら、ご家庭の家電製品や電気設備はHEMS連携可能な対象製品にしておくと、たくさんの活用方法がありそうですね。
家計に優しくて、健康で快適な住まいづくりをGX補助金の活用で実現してみてはいかがでしょうか。
北陸新築リフォーム補助金ナビでは、北陸の住宅事業者様がGX志向型住宅補助金を活用するにあたって、
必要となる断熱材やサッシの選定、エコキュートやエアコン、HEMSの選定など、幅広いご提案が可能です。
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