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こどもみらい救済へ!こどもエコすまい支援事業とは

いつもご愛読いただきありがとうございます。
北陸新築・リフォーム補助金サポートナビ編集部です。
今回のコラムでは、新しい補助金「こどもエコすまい支援事業」について解説いたします。
昨年12月16日に突如発表になった要件緩和の内容と、こどもみらい補助金の時と違う点もご紹介します。
詳しく解説していきますので、工務店の経営者、責任者の方は是非ご覧ください。

 


当サイトでもこれまで積極的に情報発信してきました、令和3年度補正予算事業「こどもみらい住宅支援事業」

補助金交付申請額の割合が公表されてからたった2週間でこの補助金は終了してしまいましたね。。。
みなさんは予定していたお客様の予約申請や交付申請は間に合いましたか??

間に合わなかった案件、ありますよね。。。

そういった方が今回は本当にたくさんいます!それくらい予測不能な、急展開な終わり方でした。


私も過去の補助事業(住宅ポイント制度など)で、補助金の予算がなくなるまでの進捗を
いつも追ってきましたが、今回の補助金のあまりに配慮のない締め切り方は、
全く予測できませんでした。本当に、ひどかった。


当サイトの別コラムでも記載しましたが、補助金というものは事業者等からの物件別の
「交付申請」などで先着順に予算確保していきますので、
なるべく早く交付申請手続きを進めることが、お客様のために最もベストな対応です。


先のこどもみらい補助金では「交付申請」時に基礎工事着手写真
(リフォームでは補助対象工事に着手したことがわかる写真)が必須でした。
また交付申請前の「予約申請」をする場合も、原則着工してから予約申請できるルールだったので、
現場がある程度進んでいないと補助金予算枠を確保できませんでした。


この、着工済でないと予算確保を許さない運用方式は、契約の有無ではなく、実質的な(基礎の)着工とした点に、
国交省住宅局の「補助金は工期未定の住宅には出したくない」という強い意思を感じます。未完成による事後キャンセルを防ぎ、
補助事業予算をしっかり使い切るためでしょう。


そこで私たち事業者は、契約はもちろん、補助金案件の現場着工をがんばって急いでいました。


そんな中、3月の事業開始から8か月以上も経った11月14日に初めてトップページに「予算に対する補助金申請額(概算)74%」と発表されました。

これを見て、たまっていた申請案件を一気にポータルに上げる動きが全国で起きたのでしょう。その後の予算消化ペースは想像以上のものでした。

11月14日(初)「74%に達した」

11月24日の朝「83%に達した」

11月28日の朝「93%に達した」


そしてまさかの同日。。。


11月28日の夕方17時53分20秒に「100%に達したので交付申請および交付申請の予約の受付を終了」となってしまいました。。


もともと補助金の実施期間は令和5年3月末までの予定でしたよね。

「予算のある限り」であることは承知ですが、基礎着工を必須の申請ルールにしておいて、
こんなに急に予算終了されてしまうと、補助金をあてにして性能を上げて契約して、
急いで基礎着工した建築主の今回の建築費負担増は、一体だれが補填してくれるのか?

というクレームの電話が、予算終了後の事務局に大量にあったらしいですね。。。
しばらく電話がつながらなったデス。


そこで、ちょうどこの時期に1500億の事業規模の後継事業
「令和4年度補正予算 こどもエコすまい支援事業」での救済が期待されました。

既に発表されていた補助対象住宅の契約・着工日の期限が救済を難しくしていたのですが、
令和4年12月16日に突如、こどもエコすまいの実施予定内容を「要件を見直し(緩和)」と発表しました。
どこにも明記はありませんが、緩和の内容からすると、こどもみらい申請もれ案件の救済が目的の要件変更であることは明らかです。

ただし、とっくに着工していたのに手元に交付申請をずっと貯めていたようなケースだと、おそらく緩和の内容と合わず救済されません。

次の項目でどのようなケースが救済されるのか内容を見ていきましょう。

2. 要件緩和① 請負契約の期限が不問に!!

新しい補助事業「こどもエコすまい支援事業」
当初発表されていた補助対象住宅の請負契約日の要件は令和4年11月8日以降の契約でしたが、これが大きく緩和され、なんと「契約日は不問」になりました。

緩和などというレベルではない。補助金で契約日の日付の条件が何もないというのは、正直これまで見たことがありません。衝撃です。

これで、こどもエコ補助金に適合させるために、今ある請負契約書をいったん破棄して再契約するような手間は不要になりました。朗報です。

なおこの運用は新築・リフォーム共通です。

契約書は今のままでこどもエコに出せそうですね。

3. 要件緩和② 着工期限をまさかのバックデイト

当初発表されていたこどもエコの補助対象住宅の着工日の期限は
「別途定める事業者登録の申請日以後に着工した住宅」としていました。
さらにこどもみらいの登録事業者が申請する場合は
「本事業の事務局開設日(令和4年12月中旬頃予定)以降に着工したものが補助対象」と発表しており、
こどもみらいに申請するため急いで11月に着工していた住宅は、明らかに後継のこどもエコの補助対象外になるはずでした。

しかし要件緩和により、新築の場合の着工日は
「令和4年11月8日以降に基礎工事より後の工程の工事に着手するものを補助対象」に変更、
リフォームは「令和4年11月8日以降にリフォーム工事に着手したもの」に変更となりました。


新築では例えば11月8日から土台敷きを開始した住宅などが最も遡って救済されるケースになるでしょう。

従って11月7日までに上棟済であればこどもエコで救済されません。
これ以上遡る必要はないとの判断かと思います。
だってこどもみらいに交付申請する時間は十分あったはずだから。


リフォームも補助対象工事に着工した日が11月8日のものから対象にできます。
11月28日に終了したのでこれ以上遡る必要はないとの判断かと思います。


なお、こどもエコの新築の補助対象住宅は「ZEH住宅」のみなので、
いつ着工していようと省エネ基準適合レベルの性能の住宅(こどもみらいなら60万円申請可能)は完全に救済の対象外です。

以上が、救済のために急きょ変更された補助金の要件です。

着工を急がせる制度であった点に配慮しつつ、
申請忘れなど事業者側に落ち度があるケースは救済しない。といったバランスの取り方かと存じます。

4. こどもエコの新築はZEH水準住宅のみが補助対象住宅

さて、こどもエコすまい支援事業の概要をチェックしてみましょう。
詳しくは12月27日に開設されたばかりの事業ホームページを参照ください。
https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/


新築住宅の要件としては具体的には以下の①~④の全ての要件に該当する住宅を対象としており、補助額は100万円/戸です。
つまり、ZEH水準以上に補助対象を絞っています。
省エネ基準適合レベルの住宅は補助対象にならない点がこどもみらいとの相違点でしょう。


① 強化外皮基準に適合し、再生可能エネルギーを除き一次エネルギー消費量が削減される性能を有するもの=ZEH OrientedやNealyZEH,ZEH。
又は令和4年10月1日以降に認定申請をした認定長期優良住宅
素住宅若しくは性能向上計画認定住宅も含む。

② 住戸の延べ面積が 50 ㎡以上

③ 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律に基づく土砂災害特別警戒区域(いわゆるレッドゾーン)に立地しないもの

④ 都市再生特別措置法(平成 14 年法律第 22 号)第 88 条第5項の規定※により、当該住宅に係る
届出をした者が同条第 3 項の規定による勧告に従わなかった旨の公表がされていないもの


昨今のカーボンニュートラル実現施策の影響か、今後はZEH相当にしないと補助金はもらえないと思います。

弊社サポート物件の統計ですが、最初は省エネ基準適合レベルの契約の方でも、
弊社から必要な仕様の変更内容をご提案すると、補助金が100万円もらえるなら仕様変更してZEH水準にする方の割合は90%以上です。

最初から見積内容をZEH相当にしておくのが令和5年度の対応としてはベストです。

これまでは、お客様の要望でZEHを提案していました。

これからは、窓や断熱などの基本仕様を最初からZEH相当にしておくことをおすすめします。

5. こどもエコのリフォーム ZEH化リフォームが補助金額アップでお得!

一方のリフォームですが、カーボンニュートラル施策の影響はリフォームにもしっかり現れています。

世帯要件がないことや、家事負担軽減設備も補助対象にする点など、
補助対象の幅広さはそのままなので対象を絞るものではありません。

より高い性能の窓や断熱材を使った場合には、
補助金額をアップすることで性能重視リフォームをより手厚く支援する、補助金額が2段階になっている制度になりました。

前回のこどもみらいやポイント制度では、どんな窓でも登録製品であれば補助金額は一律でした。

今回は下記のように窓の性能(熱貫流率)が優れた製品を使うと補助金額が高くなっています。

下記表参照

さらに樹脂製サッシLOW-Eガス入り複層窓など、ZEHレベル以上の性能の窓を使う場合は

こどもエコすまい支援事業とのワンストップ申請※1が可能な経産省の連携事業

『住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入支援事業(先進的窓リノベ)』がおすすめです。

【住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入支援事業(先進的窓リノベ事業)】
事業HPはこちら

https://window-renovation.env.go.jp/


戸建て住宅の場合

 

※1 こどもエコすまい支援事業とのワンストップ申請とは

より高い性能に省エネリフォームする人の補助金申請手続きをなるべく簡素化するために、

下記【こどもエコ】【先進窓リノベ】【給湯省エネ】の3事業の併用申請手続きを一体化できるようにしたしくみ。

国交省の【こどもエコ】https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/
環境省の【先進窓リノベ】https://window-renovation.env.go.jp/
経産省の【給湯省エネ】https://kyutou-shoene.meti.go.jp/

 

補助対象の住宅設備が最も幅広く、事業予算規模も最も大きい国交省のこどもエコすまい支援事業をベースに、
環境省と経産省がそれぞれ実施する高性能建材向け補助金もミックス申請できる。
ただし同じ窓について2重に補助金をもらうことはできません(選択する)。

ワンストップ申請するためには【住宅省エネ2023キャンペーン】への事業者登録が必要。
事業者登録手続きは令和5年1月17日スタート予定。
詳しくは下記参照ください。

【住宅省エネ2023キャンペーンTOP】
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/


【住宅省エネ2023キャンペーン】でワンストップ申請する場合の例

①外窓交換 マディオJ複層(省エネ基準レベル)  小サイズ×1 15,000円【こどもエコ】

②外窓交換 スマージュLOW-E複層ガス入り(Aグレード)大サイズ×1 102,000円【先進窓】

③高断熱浴槽  27,000円 【こどもエコ】

④高効率給湯器 エコキュート JIS3.5以上 50,000円【給湯省エネ】

⑤節湯水栓 5,000円【こどもエコ】

⑥浴室乾燥機 21,000円【こどもエコ】

⑦バリアフリー改修(手すりの設置5000円・段差解消6000円)11,000円【こどもエコ】


住宅省エネ2023キャンペーン登録事業者の場合    こどもエコ登録事業者の場合(ミックスしない)
【こどもエコ】①③⑤⑥⑦ 79,000円         ①~⑦  137,000円※②はZEH水準窓として
【先進窓リノベ】②    102,000円         該当なし
【給湯省エネ】④     50,000円         該当なし
補助金額合計①~⑦    231,000円         ①~⑦  137,000円


【先進窓リノベ】の補助対象になる窓は事業HPで確認してください。樹脂窓+ガス入りLOW-E以上が目安なので、イメージとしてはZEHの新築よりも性能の高い窓にはなります。
補助率を1/2で補助額が設定されており、補助率は良いです。LDKの窓などポイント使いなどが良いと思いますよ!

 

 

既存住宅もカーボンニュートラル実現の計画に含まれています。

これからは、リフォームだからとりあえず複層一般ガラス。などと最初から仕様を新築以下にして見積するのはやめましょう。

なぜなら、令和5年は窓をZEH仕様以上にリフォームすることを国が全力応☆援☆中!だからです。

最初からZEH相当の仕様で見積しておくと、活用できる補助金事業はよりどりみどり!
令和5年度の4月はじまりの補助金事業がさらにどんどんでてきますよ!

今年は高性能窓リフォームが激アツです!

6. こどもエコすまい支援事業 申請方法について 

では、こどもエコすまい支援事業に補助金を申請したい場合、いつ何をすべきなのでしょうか?

令和5年1月17日から【住宅省エネ2023キャンペーン】の事業者業者登録がはじまるようです。
こどもみらい住宅支援事業の登録済事業者であれば、
その登録情報を流用して自動的に事業者登録手続きができるようなので、
新しく統括アカウントが発行されるのを待ちましょう。
詳しくは下記参照ください。

【住宅省エネ2023キャンペーンTOP】
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/

 

キャンペーン事務局からそのようなメールが届かなかったら、
放置せずに、こどもみらい事業者ポータル(青色)を確認してみましょう!★超重要★

 

新築の場合は契約日の制限はないので
令和4年11月8日以降に「基礎工事より後の工程の工事」をした現場からが補助対象です。
断熱仕様がZEH相当になっているか自社性能を確認しましょう。

 

リフォームの場合は令和4年11月8日以降に着工したリフォーム工事が補助対象ですが、
これは【こどもエコ】のみに緩和された着工日ルールです。


【先進窓リノベ】【給湯省エネ】の着工日のルールは従来通り「事業者登録日以降」なので

【住宅省エネ2023キャンペーン】に令和5年1月17日くらいに事業者登録されたかどうか確認しましょう。

【先進窓リノベ】【給湯省エネ】に事業者登録したことになる予定です。

 

ワンストップ申請したいリフォーム現場の着工日がもし11月8日であった場合は
窓の【先進窓リノベ】での補助金額申請はタイミング的にあきらめることになる場合があります。
でも【こどもエコ】の補助金額で申請できますよ。

 

【既存住宅の高性能ZEH化リフォームでワンストップ申請したい場合の注意事項】

【住宅省エネ2023キャンペーン】に令和5年1月17日以降に事業者登録完了を確認してから着工すること

さらに、請負契約日不問の緩和ルールは【先進窓リノベ】【給湯省エネ】は対象外なので

②ZEH化リフォーム契約日が令和4年11月8日以降の案件であることを確認すること。

ややこしいのでご注意ください。

7. まとめ

さて、こどもエコすまい支援事業について解説してきましたがいかがでしたか?

要件緩和もあったし、事業予算1500億円をフル活用するためにも、
当サイトの別コラムも参考に、まずは契約時には住民票写しをもらっておくなど事前準備をしておいて、
着工したらポータルで交付申請(または予約申請)して、こんどこそトラブルなく確実に補助金を活用しましょう!

当北陸新築リフォーム補助金ナビでは、この補助金を活用したいけど、
新築のZEH住宅に該当するかどうか性能の知識がわからないという工務店様や、
どのサッシを使うといくら補助金がもらえるのかわからないというリフォーム事業者様に、
補助金のノウハウと採用する住宅設備建材の提案が可能です!

くわしくは当サイトまでお問い合わせください。

 

 

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