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窓リノベの次はこれだ!住宅エコリフォーム推進事業とは

いつもご愛読いただきありがとうございます。
北陸新築・リフォーム補助金サポートナビ編集部です

令和5年度に実施中の大型補助金、省エネ住宅2023キャンペーンのうち、
「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」ですが、そろそろ終盤にさしかかってきました。

中でも「先進窓リノベ」は「もう終わった」と判断している事業者が多いですよね。
内窓メーカーの納期遅れで現場着工日のめどが立たず、補助金の予約申請が全くできないので。
「表面的には補助金予算はあるけど実はもう終わっている」ことを、
お客様へ説明するの、もはや面倒じゃありませんか?
そこで今回は、先進窓リノベの代替え補助金としておすすめの、
「住宅エコリフォーム推進事業」について解説します。
くわしく解説していきますので、工務店の経営者、責任者の方は是非ご覧ください。


【目次】
1. 令和5年度住宅住宅エコリフォーム推進事業とは
2. 部分改修の必須工事は窓改修2か所以上
3. 窓改修で補助金上限35万円をもらえる工事例
4. エコ住宅設備も申請する工事の例
5. なるべく早く事業者登録しましょう
6. 交付申請手続きや実績報告にいるもの
7. まとめ

1. 令和5年度住宅エコリフォーム推進事業とは


国交省の令和5年度の補助事業「住宅エコリフォーム推進事業」。

事業目的は、カーボンニュートラルの実現に向け、住宅ストックの省エネ化を推進するため、
住宅をZEHレベルの高い省エネ性能へ改修する取組に対して国が直接支援を行う。

とされています。

つまり既存住宅をZEHレベルまで高断熱化するリフォーム工事に対する補助金です。
補助対象となる契約期限は令和5年4月1日以降の請負契約が対象、
事業者登録後に着工する工事が補助対象です。
補助金額は1戸あたり最大35万円まで。
補助金はリフォーム業者に支払われる方式です。
旧耐震住宅や未登記建物は補助対象外になるので注意。
補助金の申請受付は令和5年5月26日から始まっており、補助金予算の進捗状況は事業HP上で公開されています。

事業HPはこちら。
https://ecoreform-shien.jp/

補助金のコースは工事規模に応じて3つ。
1. 全体改修(スケルトンリフォーム) 
2. 建て替え(解体を伴う新築工事)
3. 部分改修(1でも2でもない工事)

①はスケルトンリフォームなど住宅全体をリフォームする工事が対象、
②は確認申請が必要な新築工事です。ただし解体が同時にある「建て替え」限定。
既存住宅がZEH化した事実が必要なので。

また、①②では、リフォーム後の住宅全体の省エネ性能が
「ZEHOriented」等に適合することを「BELS評価書」で証明する必要があります。
既存住宅も新築住宅と同じく、外皮計算と一次エネルギー計算できるんです。

弊社でもBELS申請サポートをしております。詳しくはこちら
BELS評価書申請サポート | 提供サービス | 北陸新築・リフォーム補助金ナビ

なお、①②はリフォーム後にZEH水準の木造建築物になるとして、
必要な壁量を確保されていることが前提です(令和5年度から追加)。
つまりリフォーム中、新築の耐震等級3相当まで面材を追加施工するなどの耐震補強が補助の要件になるので
注意が必要です。

2. 部分改修の必須工事は窓改修2か所以上


そして③部分改修ですが、
このコースが「先進的窓リノベ」の代替え補助金として今最もおすすめの補助金です。

なぜなら、このコースの補助金の必須要件が「開口部を2か所以上改修すること」なので、
まさに先進窓リノベを検討していたような窓リフォームメインの案件にピッタリ。

補助対象の窓は「先進窓リノベ」の登録製品、
または「こどもエコすまい支援事業でZEHレベルの窓」として登録されている製品が対象です。
内窓であれば複層ガラスタイプ、
外窓交換であれば金属樹脂複合サッシでLOW-E複層ガラスのガス入り等。
先進窓リノベのように、トリプルガラスで見積していなくても大丈夫です。

ガラス交換も補助対象ですが、既存のサッシ枠によって補助対象になるガラスの性能条件がかわるので現場次第です。(使いづらい)

また、先進窓リノベでは補助対象外だった玄関ドアの改修も
住宅エコリフォームでは任意工事として補助対象になっています。
なお、こどもエコすまいでも玄関戸が補助対象になっていましたが
この住宅エコリフォームの方が補助金額がお得になる設定になっているのでおすすめです。

 

3. 窓改修で補助金上限35万円をもらえる工事例


住宅エコリフォーム推進事業は、1戸あたりの補助額の上限は35万円までになっています。
上限は令和4年度よりダウンしましたが
補助率は補助対象工事費の40%と令和4年度よりアップしました。

たとえば、リフォーム工事見積書におけるサッシ工事費×40%を乗じて補助金申請額を計算します。
なお、このサッシ工事費には上限が設定されており(モデル工事費)、
もらえる補助金の最大値はこのモデル工事費×40%が目安になります。

下記表参照

お得感でいうと窓リノベがダントツですが、サッシのグレードをかなり上げる必要がありました。
住宅エコリフォームはその点、いつも利用している商品+ちょっとガラス仕様を上げるくらいで申請できる点が
良いと思います。
なお、補助金申請手続きとして、契約時の見積明細書を支援室に提出し、補助金額の審査を受けます。
(窓リノベより審査が複雑)
また、完了実績報告時には実際にお客様から受け取った実際の工事代金を確認するために
送金伝票などの入金記録を提出するので、
モデル工事費を目指して見積書だけを大きい金額に書き換えるような行為はやめましょう。
どうがんばっても実際にお客様にお支払いいただいた工事代金(税別)のうち
補助対象工事×40%が補助金の最大値ですよ。

 

次に、補助金申請額をモデル例で計算してみましょう。

【部分改修:補助金申請の例(開口部改修メイン)】※見積金額は目安です
①内窓中サイズ6カ所の見積金額 558,000円→補助対象は558,000円
②玄関ドア改修(大)見積金額 500,000円→補助対象は360,000円(モデル工事費を採用)
①②の補助対象工事費の合計 918,000円
補助率の40%を乗じると 36万円相当→補助金額35万円(上限)

上記は玄関ドア改修が含まれている例でしたが、
もし内窓設置のみだけであれば、おそらく15カ所くらいないと35万はもらえないと思います。
外窓交換なら外壁の解体費用も補助対象工事費に混ぜれば10カ所くらいで35万になりそう??
なお補助金申請の下限は5万円です。
内窓小サイズが2か所だけだと申請の下限を満たせず申請不可になるでしょう。

4. エコ住宅設備も申請する工事の例


本事業では必須工事としてまずは開口部の断熱改修を2か所以上必要ですが、
任意工事として、断熱材の改修や、
エコ住宅設備(高効率給湯器+高断熱浴槽+浴室節湯水栓の3点セット)も補助対象工事に追加できます。
補助率は同じく40%、モデル工事費の設定あり。

ただし本事業はZEH化リフォームが趣旨なので、開口部や断熱改修を主に重視しており、
エコ住宅設備への補助は、開口部と断熱改修の補助額合計以上には補助金がもらえないルールがあります。

今まで通り、お客様の要望のまま、住宅設備の改修のみで、既存部の断熱改修への意識がうすいと、
かかった工事費のわりに補助金の申請額があまり伸びません。
下記がその例です。

【部分改修:補助金申請の例(住宅設備メイン)】
①内窓小サイズ2カ所の見積金額9万円→補助対象は9万円×40%=補助金36,000円    
②エコ住宅設備3点セット(単品での申請は不可)
 エコキュート設置の見積金額45万円→補助対象は26.3万(モデル工事費を採用)
 高断熱浴槽の見積金額 浴槽で10万円※→補助対象は10万円
 浴室の節湯水栓の見積金額 水栓で5万円※→補助対象は5万円
 エコ住宅設備3点セットの見積合計41.3万円→補助対象は①が上限なので9万円まで×40%=補助金36,000円

補助金は①内窓の36,000円+②エコ住宅設備の36,000円=補助金申請額72,000円

(※について補足)
上記3点セットの工事費の算出には、高断熱浴槽と浴室節湯水栓の部材別のメーカー定価明細が必要です

 

もし浴室改修がメインで高効率給湯の交換もある場合、
必須工事の窓改修2か所は浴室窓と洗面室の窓などを改修することも多いので、補助金の申請要件は満たすでしょう。

ただしもらえる補助金の計算においては、窓や断熱材の改修施工範囲が少ない工事内容だと、
期待しているほどの補助金額はもらえないということです。
なるべく他の部屋の窓改修も同時に行うなど箇所数を増やしておくと、
エコキュートや高断熱浴槽の改修もしっかり評価されて、もらえる補助金がアップしますよ。

なお断熱改修を補助対象工事にする時には、
部位別に「ZEH仕様基準」(誘導基準と同等)の熱抵抗値を満たす必要があります。
特に外壁改修の場合は要件が熱抵抗2.7以上なのでかなり厳しい基準になっています。
高性能グラスウールでも要件に未達になることが多いので、
外壁の断熱改修も補助対象にしたい場合は断熱材の選定に注意しましょう。

 

5. なるべく早く事業者登録しましょう


令和5年度住宅エコリフォーム推進事業は令和5年5月26日から交付申請開始しています。
補助金の予算は交付申請を実行すると申請日に仮確保できますが、
交付申請を実行するためにはまずは本事業への事業者登録をしておく必要があります。


また、補助対象になるのはこの事業者登録申請日以降に着工したリフォーム工事からなので、


窓リノベ補助金がもう終わったとあきらめているなら、
今すぐにでも住宅エコリフォームに事業者登録しておくべきです。

 

事業者登録の手続きはjGrantsという補助金申請システム内で行います。
jGrantsとはデジタル庁が運営する補助金電子申請システムです。
国交省以外にもいろんな省庁の補助金の電子申請に利用されています。
上記にログインするときには「gBiz のID」が必要です。未取得の事業者様は新規で取得しましょう。

まずは「gBiz のID」申請(未取得の場合) 
1. アカウント管理者の携帯(ショートメール受信用)
2. 印鑑証明書(法人)または印鑑登録証明書(個人事業主)
3. 登録印

「gBiz のID」申請入口はこちらから→ https://gbiz-id.go.jp/top/

事業者登録(jGrants内で申請)・・・主に入力のみです。
jGrantsの入口はこちら→  https://www.jgrants-portal.go.jp/

事業者登録申請完了(jGrants内で確認)・・・・メールで通知が来ます。

6. 交付申請手続きや実績報告にいるもの


リフォーム着手前に、補助金申請手続きのフローと、
必要になる資料について必ず確認しましょう。
特にリフォーム現場の写真は取り忘れのないようにしましょう。
現場写真を撮影するときにはマニュアルに従った角度で、毎回必ず工事看板を入れて撮影しましょう。

交付申請入力(jGrants内で申請)
必要書類(部分改修の場合)
・補助対象事業費内訳書(事業HPで入手)・・・補助金額を算定します
・請負契約書と見積明細
・共同実施規約(発注者の捺印)
・申請建物の不動産登記簿謄本(旧耐震住宅は補助対象外)
・既存住宅の平面図等

完了実績報告時に必要なもの(jGrants内で申請)
・補助対象事業費内訳書(事業HPで入手)
・領収書
・工事代金の送金伝票(金融機関の振込票や事業者の通帳など)
・リフォーム工事前写真(外観、内観、補助対象部位別写真)工事看板必須
・リフォーム工事中写真(内窓外窓の窓枠取付状態写真、断熱材施工写真)工事看板必須
・リフォーム工事後写真(外観、内観、補助対象部位別写真)工事看板必須
・補助対象製品の性能証明書や納品証明書
住宅エコリフォームへの事業者登録手続きの全体の流れはこちら
住宅エコリフォーム推進事業HP→  https://ecoreform-shien.jp/

7.まとめ


住宅エコリフォーム推進事業について解説してきましたがいかがでしたか?
北陸新築リフォーム補助金ナビでは、工務店の皆様の交付申請手続きのサポートが可能です。
補助対象とするためのサッシや断熱材の選定や提案、補助金申請予定額の確認、
交付申請様式の作成代行まで、幅広いバックアップが可能ですのでぜひご相談ください。

お申込みはこちらまで


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