いつもご愛読いただきありがとうございます。
北陸新築・リフォーム補助金サポートナビ編集部です。
今回は国の補助金のご紹介ではなく、県や市町村で実施しているような、
地方公共団体の補助金情報をいくつかご紹介します。
当サイトではこれまで主に国が実施する住宅向け補助金をご紹介してきましたが、
「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ」などの国の大型の補助金事業は
まもなく終了する見通しとなっております。
もちろん国の補助金は他にもまだあります。
当サイト作成、補助金一覧表はこちら
ただ、8月時点でもしっかり予算が残っている事業=人気が無い?=難易度が高いことが多いんです。
難易度=性能要件が高い。
今から出会うお客様にさっとご紹介できる補助金として、
まずは比較的シンプルなものの方が良いですよね。
そこで、当サイトでは地方公共団体(県や市町)で令和5年度に実施している補助金情報を調べてみました。
地域の身近な補助金情報をもういちど見直すと、お客様に向いてる補助金が見つかるかもしれません。
福井県内、石川県内、富山県内の支援制度を県別にまとめた一覧表です。
ぜひ参考にしてください。
なお、国の補助金と併用できるのかどうかは事業別に異なりますので、
各事業の担当課に確認しましょう。
福井県版はこちら(福井県建築住宅課住まいづくりグループHP)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kenchikujyuutakuka/sumaishienseido.html
石川県版はこちら(石川県土木部建築住宅課HP)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/zyutaku_yusi.html
富山県版はこちら(富山県土木部建築住宅課HP)
https://www.pref.toyama.jp/1507/kurashi/seikatsu/sumai/kj00011829.html
国が実施する憶単位の補助金と比べると市単位の補助金は予算規模が少ないですが、
私たちにとってはいいこともありますよ。
問合せの電話もちゃんと1回でつながるし!←大事☆
地域が限定されているので認知度が低く(人知れずひっそり実施?)、
申込自体がかなり少ないので(予算はいつでも残ってる?)、
担当者に聞いたら募集状況や疑問点も素直に教えてくれますよ!←安心☆
今回は、福井、石川、富山の各県で1つずつ補助金をご紹介します。
当サイト担当者が各県や市の担当課を訪問して内容について直接ヒアリングした内容です。
ぜひご一読ください。
★増築リフォームにおすすめ★
補助金額上限 30万/戸
多世帯で新たに同居するためのリフォームに対する補助
福井市
申請できるパターンの一例
①父母(単独も可)と子※夫婦が同居する場合
※子が独身の場合は対象外
②祖父母(単独も可)と孫※夫婦が同居する場合
※孫が独身の場合は対象外
③父母(単独も可)と子の住まいに子の配偶者が結婚等で新たに同居することになった場合
④父母(単独も可)と子の住まいに直径親族の孫が新たに同居することになった場合
同居スタートから6か月以内に実施するリフォームも可。
「やっぱり手狭かも・・・」「自分専用のキッチンが欲しい」など、
同居開始してみてわかった住まいのご希望は、この補助金で叶えてあげましょう。
なお、同居開始状態=住民票の写しにおける確認です。
住所が同じなら住民票上世帯分離していても可とのこと。
・間取りの変更に関する工事(増築、離れの新築を含む)
・バリアフリー改修工事(手すりの設置、段差の解消、廊下幅等の拡張)
・設備の改修工事(トイレ、キッチン、浴室、洗面所等の改修)
・浄化槽の入れ替え工事
※補助対象外工事の例
エアコン、照明、太陽光発電設備、ペレットストーブ、高効率給湯器の設置工事、
カーテンや家具の設置工事、外構工事、間取りの変更が伴わない場合の仕上げ材の改修工事など
※既存住宅の建築年数の要件は特になし。旧耐震住宅でもOK
補助対象工事費の1/3
居住誘導区域内※の物件 上限30万円/戸
上記以外の物件 上限20万円/戸
※居住誘導区域内はこちら。(福井市の市街化区域内をイメージ)
https://www.city.fukui.lg.jp/sisei/hojyo/kurasi/doukyo_reform31_d/fil/ritteki_chizu.pdf
①福井市内に営業所のあるリフォーム業者で見積
②交付申請書を福井市へ提出(※必要書類はリフォーム前写真と住民票と見積書など)
③2週間程度で交付決定通知=補助金枠確保
④交付決定日から3か月以内にリフォーム工事契約締結し、工事着手しましょう。
⑤福井市に着手届を提出
⑥工事完了(年度末まで)
⑦実績報告書類を提出(リフォーム完成写真や世帯全員の住民票、領収証など)
⑧補助金が申請者(リフォームの発注者)に振り込まれます
令和5年度 7月14日時点
福井市住宅政策課によれば、
「予算はけして多くはないので募集件数は少ないですが、今まで申込殺到状態になったことは無いです」
とのこと。
本補助金は「世帯がさらに増える」かどうかがポイントです。
独身の子はカウントできません。
配偶者側の直系尊属、直系卑属や、父母以外の直系親族も認めているとこのとです。
増築があるリフォームの場合などでは、本補助金が当てはまるケースもあるのでは?
福井市内のリフォーム事業者のみなさま、ぜひ参考にして下さい!
詳しくはこちら
福井市 住宅政策課
https://www.city.fukui.lg.jp/sisei/hojyo/kurasi/doukyo_reform31.html
福井県内で実施されている補助金情報はこちら
福井県建築住宅課住まいづくりグループ(福井市役所 本館4階)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kenchikujyuutakuka/sumaishienseido.html
★こどもエコすまいが使えない人におすすめ★
補助金上限
①ZEH 20万/戸
②NealyZEHまたはZEHOriented 10万円/戸
③開口部の断熱改修 5万円(ただし国の補助金申請済の場合はその補助額の1/2まで)
本県の家庭部門における温室効果ガス排出量の削減を図るため、
省エネ化につながる住宅の新築、購入及び改修を行う個人、事業者等に対して、その経費の一部を補助します。
石川県内
①国交省、環境省、経産省が実施する省エネ化につながる住宅の新築、購入および改修にかかる
補助金の交付を受けた新築住宅のうち、「ZEH」「Nearly ZEH」「ZEHOriented」、
既存住宅の「開口部(窓、ドア)の断熱改修」に該当するもの=(原則として上乗せ補助)
ただし、令和5年度から国の補助金を受けていない場合でも申請可能にルール変更あり。
②県が認定するゼロエネ住宅アドバイザーまたはエコ住宅アドバイザー※の監修のもとで工事を行ったもの。
ゼロエネ住宅アドバイザーについての詳細はこちら。
今年度の新規登録・更新講習は終了していますhttps://www.pref.ishikawa.lg.jp/ontai/pp/eco_kaisyu/index.html
③エコファミリーへの登録(補助金申請をもって認定されます)
この石川県の補助金は原則として国が実施する次の9つの補助事業を申請済であることが前提の
「上乗せ補助」になっています。
上乗せ対象として想定している国の補助事業はこちら
①こどもみらい住宅支援事業補助金 (新築/リフォーム)
②こどもエコすまい支援事業補助金 (新築/リフォーム)
③ZEH化支援事業(環境省)(新築)
④地域型住宅グリーン化事業(新築)
⑤次世代ZEH+ 実証事業 (新築)
⑥ 先進的窓リノベ事業補助金 (リフォーム)
⑦次世代省エネ建材の実証支援事業(リフォーム)
⑧既存住宅における断熱リフォーム支援事業(リフォーム)
⑨長期優良住宅化リフォーム推進事業(リフォーム)
※上記補助金の詳細については当サイトで別途ご紹介あり
補助金一覧はこちら
石川県への補助金交付申請手続きは①~⑨いずれかの補助金の完了実績報告提出後に発行される
「交付額確定通知書」が入手できてからになります。
石川県は令和4年度も本補助金を募集していましたが、
聞いたところ昨年度末の令和5年3月末まで申請可能だった(予算が余った)とのこと。
そりゃそうでしょう。実に使いにくいというか。。。
こどもみらい支援事業が使えない人は結局申請できない、いまいちな補助金でした。
そこで石川県の建築業界団体からの要望により、
令和5年度から「国の補助金に申請できなかった理由があるなら申込可」に運用変更したそうです★注目★
①~⑨の補助金に申請できなかった理由はこの後成立していきますよ!
国の補助金予算が終了すれば申請できませんから。
<石川県に主張する、①~⑨に申請できなかった理由の例>
①こどもみらい住宅支援事業補助金・・・交付申請予約終了しているから
②こどもエコすまい支援事業補助金・・・交付申請予約終了するから
③ZEH化支援事業・・・完了報告期限に合わないから申請できない
④地域型住宅グリーン化事業・・・グループへの予算配分枠が無いから
⑤次世代ZEH+実証事業・・・完了報告期限に合わないから申請できない
⑥ 先進的窓リノベ事業補助金 ・・・交付申請予約終了するから
⑦次世代省エネ建材の実証支援事業・・・完了報告期限に合わないから申請できない
⑧既存住宅における断熱リフォーム支援事業・・・完了報告期限に合わないから申請できない
⑨長期優良住宅化リフォーム推進事業・・・評価基準型の申請が終了しているから。
なお、石川県の担当課では令和5年度からのこの運用変更にともなう申請案件は、
8月頭の時点で1戸もないとのことでした。
そこで請負契約前に、この例外規定を使って本補助金の申請について、事前相談できるかと聞いたところ、
まずは担当にて相談を受け付けますとのことでしたので、
こどもエコすまいが終了したら即、下記の担当課まで電話相談してみては?
なお、いくら事前相談していても石川県への補助金の交付申請手続きは
竣工後(検査済証必須)になってしまいます。
竣工時に石川県に補助金の予算が残っている前提になりますので、
なるべく令和5年度3月末までに竣工する今年度中の計画でのご相談をおすすめします。
担当課はこちら
石川県 生活環境部カーボンニュートラル推進課(石川県庁 7階)
HPはこちら
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/ontai/pp/zehhojyo5.html
★既存住宅の断熱改修におすすめ★
補助金上限 120万/戸
富山県内の戸建住宅を省エネ改修すること。
富山県内
下記(1)~(3)の合計で最大120万/戸まで
(1)省エネ改修費 補助率は23% 省エネ基準レベルの場合 766,000円/戸
ZEH水準レベルの場合 1,025,000円/戸
(2)省エネ診断費 補助率2/3
(3)省エネ設計費 補助率2/3
※旧耐震住宅は補助対象外です
【部分改修の場合】
①必須工事 開口部の断熱化2か所以上
②任意工事 躯体等の断熱化
③任意工事 設備の効率化(高効率給湯+高断熱浴槽+節湯水栓=3点必須)やLED照明化工事
【全体改修の場合】
改修後に住宅全体が省エネ基準又はZEH水準に相当することについてBELS評価書を取得すること。
①リフォーム工事見積書作成(開口部の2か所以上の改修必須)
②交付申請書を富山県へ提出(指定様式あり)
③富山県から交付決定通知=補助金枠確保
④リフォーム工事契約締結、工事着手。
⑤工事完了
⑥実績報告書類を提出(リフォーム完成写真や出荷証明書、領収証など)
⑦補助金が申請者(リフォームの発注者)に振り込まれます
本補助金で補助対象になる窓や断熱材、設備(高効率給湯器+高断熱浴槽+節湯水栓の3点セット)は、
こどもエコすまい支援事業または先進的窓リノベの対象登録製品となっており、
補助対象工事そのものはイメージしやすいでしょう。
補助金の最大値は120万円/戸ですが、補助対象工事に対する補助率が23%とやや低めなので、
実際に申請できる補助金額は、窓や断熱材改修の工事範囲(面積)がどれくらいたくさんあるかがポイント。
なぜなら、窓と断熱材改修の経費以上には設備改修の経費を計上できないのです。
あくまでも窓と断熱材改修がメイン。
工事内容がUB改修のみなど窓と断熱材の改修面積が限定的だと、
補助金額はせいぜい7万円くらいになってしまうはず。
このあたりは交付申請書類の指定様式のひとつ「補助金額計算表(内訳書)」に
見積金額を反映させたらどのくらいの補助金申請になるかが算出できます。
内装も工事するなら断熱リフォームを追加した方が補助金がより多くもらえてお得になるかも!?
県の担当者に聞いたところ「予算ままだまだあります」とのこと(8月7日時点)。
工事完了報告は令和5年度末まででOKなので時間的余裕もありますし
これからのお客様にぜひおすすめしてみてください。
担当課はこちら
富山県 土木部建築住宅課 住みよいまちづくり班(富山県庁別館 防災危機管理センター8階)
https://www.pref.toyama.jp/1507/kurashi/seikatsu/sumai/kj20221112.html
いかがだったでしょうか。北陸新築リフォーム補助金ナビでは、
この補助金を活用したいけど、どんな材料を使用したらよいのかわからないという
工務店様からの相談や、補助金申請を支援しております。くわしくは下記までお問い合わせください。
関連コラムはこちら 【富山石川福井で開催決定!】住宅ローン減税改正!国策&補助金対策相談会