南陽吉久が運営する北陸新築リフォーム補助金サポートナビ編集部です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
2023年度、かなり高額な補助額で話題沸騰だった先進的窓リノベ事業。
この補助金をきっかけに、2023年は高性能窓による断熱リフォームが大人気でしたね!
発注が多すぎてメーカーが側で納期が遅くなるトラブルもありましたが、
戸建住宅の多い北陸では特に、窓の断熱改修にたいへん注目が集まりました。
そしてこの先進的窓リノベ事業、2024年も引き続き継続することが決定しました!!
来年も窓リフォームがアツい!
そもそも、窓を高性能サッシにリフォームすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
断熱リフォームにおすすめなガラスの種類とは?
新しい先進窓リノベ補助金の最新情報もあわせて解説していきます。
一般的に住宅の外部と内部の熱の出入りは、外壁や屋根、床から以上に、
窓やサッシなどの開口部から熱が逃げる割合が最も高くなり、
高性能サッシにリフォームするメリットはいくつかあります。
断熱性を高めることで室内の暖かい空気を逃がしにくく、室外の冷たい空気を室内に伝わりにくくできます。
建物の省エネ性能を上げることで、光熱費の削減にもつながります。
また、冬場の冷たい空気を室内に伝えにくくすることで結露防止につながり、
ダニやカビの発生を防いでくれます。
また、高性能サッシや二重窓にすることで気密性が増し、サッシから漏れる音を少なくでき防音効果もあります。
窓ガラスに断熱性能の高いガラスとあわせ、高い強度の防犯合わせガラスを使用すると
断熱性と防犯性を兼ね備えた窓にすることもできます。
窓をリフォームする方法について4つご紹介します。
窓枠とサッシをそのまま残し、ガラスのみを交換する方法です。
窓リフォームでは最も手軽にできる工事ですが、窓枠とサッシからの熱の出入りは変わりません。
サッシの種類によって断熱性が異なりますし、ガラス交換だけの場合は気密性も変わらないため、
サッシや隙間からの熱の出入りは変わらず、結露のしやすさは変わらない場合もあります。
既存の窓はそのまま残し、室内側に新しい内窓を設け二重窓にする方法です。
既存の窓のサイズに合わせて内窓を設けますのでサイズを変更することはできませんが、
費用や工期は抑えやすい工法です。
窓を二重にすることで、断熱性だけでなく気密性や防音性の向上も期待できます。
カバー工法は、窓だけを外し、既存の窓枠の上に新しい窓枠をかぶせて取り付ける方法で、
工期も短期間で終わらせることができます。
従来の窓枠にかぶせる分、開口部が小さくなってしまいますが、例えば、浴室や洗面所で換気用の窓のサイズを小さくしたい場合などには向いている工法です。
既存の窓枠を含めすべて撤去し、交換する方法です。
周囲の壁を工事することで窓の大きさを変えられる一方、他の工法より費用も工期もかかりやすくなります。
高性能サッシを選ぶときに、どういった点に注目すべきなのでしょうか。
見るべき項目やポイントについて解説します。
1つ目は、断熱性能の指標となる熱貫流率(U値)です。
熱貫流率とは、室内側と室外側の温度差を1℃とした時に、窓ガラス1㎡当たりに対して、
1時間でどれくらいの熱が通過(出入り)するかを表す指標です。
要するに、この数値が低いガラスほど通過する熱量が少なくなりますので、断熱性能が高く、結露もしにくいといえます。
先進的窓リノベ事業では、使用するサッシの熱還流率によって「SS」「S」「A」と3つのグレードに分かれ、
補助金の額にも違いがあります。
2つ目は、サッシの材質です。
住宅向けのサッシの材質は主に次の4つになります。
アルミサッシの最大の特徴は、耐候性・耐久性の高さです。
アルミニウムで構成され、加工もしやすくコスト的に抑えられる反面、断熱性能は低く、
夏は暑く冬は寒い、結露が生じやすい特徴があります。
樹脂サッシの最大の特徴は、樹脂の熱の伝えにくさを活かした断熱性能の高さです。
アルミサッシと比べると価格は高くなる一方で、結露が生じにくく、安定した室内温度を維持できることから
光熱費の削減効果がのぞめます。気密性が高いことも特徴ですので、防音効果も期待できます。
但し、アルミサッシと比べると紫外線に弱く劣化しやすいという特徴もあります。
アルミ樹脂複合サッシは、外側はアルミで内側は樹脂という、アルミサッシと樹脂サッシのよいところを取り入れたものです。
外側をアルミにすることで耐久性を確保しつつ、内側に断熱性能の高い樹脂を使用することで、
それぞれのメリット、デメリットを補完するサッシといえます。
但し、一般的に断熱性能は樹脂サッシと比べると低くなります。
木製サッシは、文字通り木でできたサッシです。
木製サッシは断熱性能も高く、結露しにくいうえ、木のもつ温かみや素材感を感じることができるサッシです。
価格的には高くなりやすく、直射日光や雨風により劣化しますので、定期的なメンテナンスが必要です。
3つ目は、窓ガラスの枚数です。
窓ガラスには、ガラスの枚数が1枚のシングルガラスのほか、
2枚以上のガラスの間に中空層を設けた複層ガラスがあり、ガラスが2枚の複層ガラスを「ペアガラス」、
3枚の複層ガラスを「トリプルガラス」といいます。
ガラスとガラスの間の中空層が、室外の暑い空気や寒い空気を遮断することで、
断熱性能や結露予防効果の向上が期待できます。
4つ目は、「Low-Eガラス」であるかという点です。
Low-Eガラスとは、主に複層ガラスに用いられ、
ガラスの表面にLow-E膜という特殊な金属膜をコーティングしたガラスのことです。
コーティングされたLow-E膜が、太陽熱や部屋で暖めた熱を吸収・反射することで、
一般のガラスより夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高めることができます。
5つ目の項目は、複層ガラスの中空層にアルゴンガスが封入されているか否かです。
アルゴンガスは、気体の断熱材ともいわれる不活性ガスで、
中空層に空気の代わりにアルゴンガスを使用することで断熱性を向上させることができます。
昨年度、かなり高額な補助額で話題沸騰だった先進的窓リノベ事業ですが、
2024年度も継続することが決定しました!後継事業の名前は「先進的窓リノベ2024事業」。
そのままですね。
内容について、解説していきます!
先進的窓リノベ2024事業は、環境省主導のもと、
断熱窓への改修を促進し既存住宅の省エネ化を促すことを目的とした事業です。
既存(中古)住宅の窓を省エネ効果の高い高性能の窓に改修する費用に対して補助金が交付されます。
補助金の対象となるための条件がいくつかあります。
●工事内容、対象の住宅
これらの工事を先進的窓リノベ2024事業の事務局が一定の性能を有すると認めた「対象製品」を用いて行うことが必要です。
また、対象となる住宅は、
既存住宅で建築から1年を経過した住宅または過去の人が居住した住宅(入居中を含め)です。
戸建てか集合住宅か、また集合住宅でも低層か中高層かによって、補助の対象となる製品や補助額が異なります。
●期間
補助対象期間について、次の2つの要件を満たす必要があります。
・令和5年11月2日以降に工事に着手
・事業者登録を完了し、令和6年12月31日までに工事が完了する
工事の着工日のみ気にしておけば、補助金を利用することができます。
事業者登録はいつでもすることができるので、時間があるときに済ませておきましょう。
詳しくは環境省HPをご参照ください。
参照元:環境省「先進的窓リノベ2024事業に関する説明資料」
高性能サッシについて述べてきましたが、気になるのは先進的窓リノベ2024事業の補助額でしょう。
一カ所当たりの補助額を下の表にまとめておきます!
■戸建住宅における補助額(窓)
※赤字・・・前回の窓リノベより減額 / 青字・・・前回の窓リノベより増額
※玄関・勝手口のドアの単価は性能、工法、大きさによって相当する窓の単価を適用します
変更点ポイント3選!
前回の先進的窓リノベ事業からの主な変更点は3つです!
細かな変更点や減額された項目はあるものの、大変有利な補助制度であることは変わりません。
変更点をしっかり把握して、補助金を有効活用しましょう!
当サイトでは窓リノベで使える補助額算定シートをご用意しています。
下記から無料でダウンロードしてぜひご活用ください。
高性能サッシにするメリットや工事方法、チェックすべきポイントについて解説しました。
より高性能なサッシによって断熱性能を高め、結露を防止することで、快適な住環境を作ることができるだけでなく、家全体の省エネ性能を高めることで光熱費の削減につながります。
また、結露によるカビやダニを防ぎ、家のなかの温度差が引き起こすヒートショックといった健康リスクをさげることができます。
国もCO2排出量の削減目標を掲げ、特に断熱性能が十分でない中古住宅に対して窓リフォームを後押しする補助事業を実施しています。使用する製品の性能やサイズ等で変わりますが、補助率が工事費の50%を超えることもあります。
是非参考にしてください。
なお、当サイトでは、北陸3県の工務店様むけに地盤調査・保証商品のご提案も可能です。
詳しくは北陸新築リフォーム補助金サポートナビにお問い合わせください。